駅前糸脈

後期高齢の内科臨床医

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

未だ八月なのだが

八月の最終日、もう秋の気配が満ちている。気象庁の予報では暑さはぶり返すらしいが、このまま秋に突入にしてもらって何の異存も無い。尤も、一斉に鳴き始めた秋の虫たちは暑さがぶり返したらどうするのだろう。 名優は猛獣使いでもあったようで、石破幹事長…

不思議な夢

年を取ったせいか、夢を見ることは減ったのだが、先日奇妙な夢を見た。大体、夢はよく憶えていないものだが、この夢は荒筋を憶えている。 辺りは薄暗ぐらかったので、診察後だと思うが、知人のNさんに頼まれて彼のお爺さんの往診に出かけたらしい。唐突で経…

MR、基本はセールスマン

MRの人達の訪問を受けるようになって四十年以上になる。MRはMedical Representativeの略なのだが、実態は自社薬品のセールスマンである。三、四十年前はそれこそゴルフや夜の飲食と接待係のようだったのだが、徐々に規制が強くなり二年前から個々の接待はな…

バーガーキング賢明?な判断

私は経済評論家ではないので、経験感覚からの意見だが、バーガーキングとティムホートンの合併は賢いと思う。日本ではマックが圧倒的、アメリカでもマックが優勢のようだが、日本に来ているアメリカのファーストフード店から、アメリカ国内のファーストフー…

お金を払う前に考える

完璧な健康というものなどないのだが、あたかもそれが存在するような、そしてそれが簡便に手に入るような広告が溢れている。私これを飲んで、こんなに元気です。幾ら貰っておられるのか知らないが、自己暗示は犯罪ではないにしても、過大で錯覚を狙った広告…

薬だけって、どういうこと

足が浮腫んだから、診てほしいとNさんがやってきた。二年に一度ほど風邪を引いたとやってくる71歳の男性だ。何でも三週間ほど前から夕方になると足が浮腫んでくるらしい。出された足を見ると成る程、くるぶしが隠れるほど浮腫んでいる。 さてと話を聞き始め…

私は二歳

Hきんさんは八月生まれだ。先日受診された時、椅子に座ると二本指を立てて「私は二歳」とにっこりされた。きんという名前は長生きする名前なのだろうか、102歳になられた。当院に4名居られる100歳以上、男一人女三人、のトップを走っておられる。100歳以上の…

There is no place like T

ユリカモメに乗り両脇に迫る高層ビルを抜けて竹芝辺りに来ると、東京湾越しに林立するビル群が見えてくる。この程度の都市景観は左程珍しくないという声も聞こえるが、私は比類ない都市景観と思う。私が知っている大都会はニュヨーク、ロンドン、パリそして…

つまらんこと

安陪首相が広島災害の報にゴルフを直ぐ止めなかったとか橋本聖子議員がキスを強要したとか、反省を求めてもよい事柄ではあっても、重大なミスや大きな問題ではない。地位のある者を咎めてやろうという底意が見えて、浅薄な問題提起に思える。適当な言い訳や…

つまんないなあ

つまいないなあなどというと不謹慎だと言う人が居るかも知れない。勿論、悲しい、寂しいという気持ちもあるが、つまんないというのが一番正直な気持ちだ。 数日前主治医から、一昨日は奥様からお電話で失礼とは思いますがと、亡くなったという連絡とお礼が入…

縄ではなかった

今朝玄関を出ると植木の所に何だか縄のような物があった。あれ、こんな所に縄があるはずがないのに変だ。それに色も灰色っぽい。まさか蛇じゃあないだろうなと、よく見ると頭がある。毒蛇ではなさそうなので、おいこらとしっぽを蹴ってやったら、にょろにょ…

忘れちゃいけない森の石松

森の石松に喩えられても、関川夏夫さんは「ああそうね」と鷹揚だろう。うっかり忘れていた愛読著者のお一人だ。うっかりというのは正確ではなく、あまり読んでいるわけでもなし、どこかに微か愛読著者と公言するのに逡巡があった。 関川さんは鷹揚で大人風な…

付ける薬はないものか

付ける薬がないと言われるが、付ける薬が欲しいと思うことは多い。私は愛想の良い人間ではないが話を聞くことを仕事の一部と考えているので、些細なことにも耳を傾けるようにしている。 しかし、何でも聞いてくれると思われるのは心外というか、それはあなた…

アギーレはどんな監督だろうか

サッカーの日本代表監督にメキシコ人のアギーレが就任した。ザッケローニもそうだったが、よく知らない人物だ。筋金入りのサッカーファンであれば知っていたかもしれない。 未だ断片的な知識しかないが、ワールドカップの指揮体験があるのは大きい。どうもワ…

瀬戸内の風景

お盆休みを利用して瀬戸内海を垣間見てきた。残念ながらお天気が悪く、黄金山からの景色はもう一つだったが、いくらかは瀬戸内の眺望を味わえたと思う。もう一度訪れることが出来るかどうか、、次の機会があれが快晴に巡り会いたい。 山陽新幹線はトンネル…

続く曇天に暑くても日差しを

八月半ばにまるで梅雨のような天気だ。台風一過に日本晴れの青い空ではなく灰色の暑い雲が日本列島を覆い、居座っている。異常気象もほぼ常態となり、三十五度を超える猛暑にも驚かなくなっていたが、この天候にはたたらを踏まされてしまう。 ローマ法王が…

消えゆく記憶

自分の体験でなくとも近しい人の記憶は身に覚えのあるものとして残って行く。 戦争に行ったことのある患者さんは数少なくなった。ラバウルから帰ったというHさんはまだ何とか歩いて通院して来られる。お仲間は?には、微かに頸を傾けられるだけだ。 四半世…

素朴な疑問、借金は棒引きか

お天気がはっきりしない。お盆の墓参りの時はいつも照りつける夏の日差しと蝉しぐれの下で線香を焚くのだが、今年はまるで梅雨空のような曇天の下で手を合わせることになった。どうも曇り空だと通信状態が少し悪いようで、何だか少し心許ない。 移動の車内…

マスコミに守って欲しいこと

自分も荷担しておきながら白々しくなぜなどと書くマスコミには辟易するが、それも呼応する受け手に他人の不幸を覗こうとし、自分は棚に上げたままの卑俗な人達が居るからだ。それを嘆いたり怒ったりしても、河清は訪れない。これも人類の遺産で、自分の中に…

曲がり角で考える

台風一過の晴天とはほど遠い、曇り空の下を出勤してきた。どんよりとして蒸し暑い。どうなっていると思うのは老人の証拠で二十代以下の人には昔からの季節に関する言い回しは的外れで、意味のないものになっているのかも知れない。 遠くにありて思う故郷に…

昔の人は、台風に

今朝は秋風が吹いていた。まだまだ何度も猛暑がぶり返すだろうが、蝉どもは慌てて夏が過ぎない内にと精一杯鳴いているように聞こえた。 千年と言わず二百年の昔でも電気はなく夜は真っ暗、勿論テレビラジオはなく、台風の夜はどうやって過ごしていただろうと…

台風列島縦断は困る

時々、否しょっちゅう、阿保なことを考える。縦に細長い日本列島を縦断する台風が希ならずある。詳しい台風進路の統計は知らないが、今の時期は北上し九州辺りから北東に進路を変えることが多いから縦断気味になる。 台風縦断に対して一番良いのは日本列島を…

無事退院で何より

寝たきり老人を三十人ほど往診している。八割が女性だ。男の患者さんは殆ど全員、妻の介護を受けている。手厚い優しい介護のはずだが、どうも男性患者は長持ちしない。半分とは言わないが女性の七八割早めに亡くなってしまう。それも、男性寝たきりの方が少…

風来の人

鈍足台風が近づいて今朝は厚い雲の曇天である。日差しがない分多少気温は低目のようだが、湿度は90%以上ありそうな、じとっとした空気が市街地を覆っている。 半世紀以上前の話だが、養老院というのがあって身寄りがなく自活できない高齢者を収容していた…

おしゃべりな人無口な人

昨日医院に着いたら、見慣れない高齢の女性が入り口の前でうろうろしていた。いつもより早く、診察開始の一時間以上前だったのでびっくりした。新患かなと思いながら、入り口を開けると「早く来すぎてしまったわ、すいません」。と待合室にぽつんと腰を掛け…

まさかという悲劇が起きた

今朝玄関を出て、朝の空気を僅かに涼しく感じた。日差しに微かな秋の気配がある。明日は立秋だ。子供の頃には暑い盛りの立秋に違和感を覚えたが、年を取ると立秋の意味が分かるようになる。 痛ましいことが起きた。まさかと言うが、叩いた人は叩かれた人の痛…

まさかを越えたい

当地でも雨が降っているが間欠的で雲も斑で厚くなく、大雨は予想されていない。四国高知では未曾有の大雨が降った。しかもこれからも降り続く予想で、被害が拡大しなければよいがと案じている。 信じがたい大雨で、地元の人は「まさか、まさか」と思いました…

女性登用の意味

安倍首相が9月に大幅な内閣改造をして多数の女性を登用しようとしているらしいとの新聞報道がある。何処急に、そして閣僚への登用が女性社会進出の呼び水になるものだろうか。 名優にして戦略家の安陪首相のことだから何か深謀があるのではと、これは石破潰…

瓢箪の駒だったのだろうか?

今朝、NHKを見ていたら栃木の干瓢農家を放送していた。干瓢は朝早く午前三時から作り始める、というのはユウガオの実を削って作る干瓢は十分に日に当てて上手く乾燥させないといけないかららしい。元は大阪の木津周辺で作られていたのが、十八世紀初め近江か…

かなわん、何とかにしてくれ

糖尿病新薬の講演会の後、立食の席で顔見知りの四十代の勤務医と話をした。彼はまだ部長になっていない。微妙な年齢なので開業も考えているのかと聞いてみた。「いやー患者を診る以外の仕事はやりたくないので」とニヤリと笑った。 分かっているんだ。個人経…